「どこかにマイルのハズレ枠」が最高だった件〜温泉に入らない松山旅行のすゝめ〜

日程:2026年2月26日(木) 〜 2月28日(土)

JALの「どこかにマイル」(羽田⇔松山)、4つの候補の中で唯一、過去に行ったことのある松山が見事に当選しました(笑)。未踏の地を期待するシステムの性質上、ある意味で「ハズレ枠」を引いた気分です。松山といえば、約30年前の社員旅行で連れて行かれた記憶しかなく、どこに何があるのか印象もすっかりアイマイになっていました。というより、まったく覚えていない――と言った方が正確かもしれません。

しかし、自分の足で歩く現在の松山は、まったく別の街でした。今回の旅のルールは、松山=道後温泉のイメージを捨て、「温泉には入らない(道後は建物を見るだけ)」、「食べるために行列には並ばない(食事はサクッと。または部屋飲み)」、「荷物は最小限、お土産も無理に買わない」の3つ。早い話が、鉄道(伊予鉄)と歴史建築、そして「何もしない贅沢な時間」にフォーカスした、2泊3日の一人旅スタイルです。

【1日目】約30年のタイムスリップと「部屋飲み」の極意

宿泊先は大手町エリアの「ホテルマイステイズ松山」。ここのキャッスルビューの部屋が最高でした。

ホテルのすぐ近くには、全国でも希少な路面電車と郊外電車が直角に交差する「ダイヤモンドクロス」があります。鉄道ファンなら一度は訪れたい聖地。部屋から交差地点そのものは見えませんが、すぐ下から響いてくるガタンゴトンというジョイント音をBGMにするのは、かなりの贅沢です。

ダイヤモンドクロスの線路

夕食は並ばずに、近くのセブンイレブンで調達したつまみと酒で。窓の向こうにはライトアップされた松山城が堂々と鎮座しています。名城を独り占めしながらの「キャッスルビュー部屋飲み」は極上です。

部屋の窓から見えるライトアップされた松山城

【2日目】雨を味方につける、名城・建築・鉄道巡り

2日目は雨予報。雨が本格化する前に、ロープウェイでサクッと松山城へ向かいます。現存12天守の風格と見ごろの梅を楽しみ、昨今ブームの「城カード」と「御城印」をきっちりゲットしました。

松山城の天守と梅の花

昼食はアーケード街「大街道」で、もちろん並ばずにサクッと済ませます。その後は雨に濡れない「坂の上の雲ミュージアム」(安藤忠雄建築)と洋館「萬翠荘」を見学。

坂の上の雲ミュージアムの外観

洋館・萬翠荘の優雅な佇まい

午後は伊予鉄の郊外電車に揺られ、海沿いの「梅津寺(ばいしんじ)駅」へ向かいました。ここはちょうど約30年前の大ヒットドラマ『東京ラブストーリー』のロケ地。あのノスタルジーに浸りながら海を眺めていると、時間が経つのを忘れます。ちなみに、私は『東京ラブストーリー』を一度も見たことはないです(笑)

梅津寺駅のホームから見える海

東京ラブストーリーのロケ地プレート

夕方は道後エリアへ足を伸ばしました。道後温泉駅(スタバ併設の洋風建築)から「坊っちゃん列車」や道後温泉本館を眺めるだけ。あえて温泉には入らない美学を貫きます。

夕暮れ時の道後温泉本館

【3日目】究極に身軽な帰り道と、都市伝説の回収

最終日の朝、ホテルの窓から松山城を見納め。

お土産も無理に買わず、大きな荷物もないため(ノートパソコンは担いでいましたが(笑))、目の前の踏切でダイヤモンドクロスを横目に徒歩数十秒のバス停「愛媛新聞社前」から、空いている一般の路線バス(52/53系統)でスマートに空港へ向かいます。リムジンバスを待つよりずっと快適です。

ちなみに今回の移動(路面電車・バス)は、モバイルSuicaと、何かのキャンペーンのために発行とチャージしていたモバイルICOCAですべて済ませました。モバイルICOCAを実際に使う機会があるとは思っていませんでした。

松山空港の1階では、唯一の心残りだった「みかんジュースの出る蛇口」を体験。都市伝説をきっちり回収してフィナーレです。ハズレ枠だなんてとんでもない、自分の好きなものだけを詰め込んだ松山は、最高に楽しかったです。

ただ、松山城天守の階段はねぇ……。いまだに足が痛いです。

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