警部、特急「さくら」で事件ですよ!! (1982年)
1982年3月5日、帰省先の九州から上りの特急「さくら」で帰京途中の警視庁の刑事が、通路で若い女性の死体を発見した直後、後頭部を殴られ気絶。その後、死体が車内から消える――という事件が起こりました。(西村京太郎『特急さくら殺人事件』)
さて、偶然にも(!?)今日と同じ3月5日のできごとからはじまるこの作品ですが、今の若い世代だと「さくら」と聞けば九州新幹線を思い浮かべる人が多いかもしれませんね。
でも、当時の特急「さくら」は東京と長崎や佐世保を結ぶブルートレイン(寝台列車)でした。
夜の闇を駆け抜ける寝台列車といえば、外部と遮断された動く密室。トラベルミステリーにはまったく欠かせない舞台でした。
私はブルートレインには乗ったことがありませんが、以前このブログで紹介したとおり、寝台急行「銀河」には何度か乗ったことがあります。寝台急行「銀河」のA寝台で殺人をご参照ください。
今では夜行列車はおもに豪華なクルーズトレインになってしまいましたが、昔のブルートレインが持っていた独特の哀愁や旅情は、今のピカピカの列車ではなかなか味わえないでしょうねえ……。
今夜は久しぶりに、昔の2時間サスペンスでも見返してみようかと思います。
《参考文献》西村京太郎, 特急さくら殺人事件 (講談社文庫). 講談社, 1984.