史上最強のダービー馬 (1975年)
史上最強の日本ダービー馬はカブラヤオーです。異論は認めません。
ゲートが開くやいなや菅原騎手が出ムチを入れて飛び出したのを見て、こりゃダメだ~と思った人も多かったと思います。1コーナーをまわるあたりからはテレビ馬トップジローに絡まれて、2コーナーまでに後続を10馬身以上離し、前半1000mの通過は58.6秒という、誰が見ても暴走でした。
さすがに最後(直線)はバタバタになって、4コーナーは内ラチいっぱいをまわったはずなのに、右にヨレ、左にヨレ、ゴールでは馬場の4分どころを走っていました。それでも後続には抜かせませんでした。
フジテレビの盛山アナウンサーによる、
カブラヤオーがんばれ、がんばれ、カブラヤオー、勝てそうだ、勝てそうだ
という実況は、ベルリン五輪での河西アナの前畑ガンバレ!!と並ぶ放送史に残る迷実況でしょう。
もっとも、盛山アナにはハイセイコーのNHK杯のときの
あと200しかないよ!
という「前科」もありました。さらにいえば、1973年の秋の天皇賞では
トーヨーチカラ優勝~!!
と実況していました。優勝はタニノチカラだったのですが。
ちなみに、ポニーキャニオンから出ていたこのダービーを収録したビデオやDVDでは、カブラヤオーを先頭に馬群が1コーナーにかかるあたりで、突然なぜか映像が観客席に向いているカメラに切り替わっています。実はこのとき先団を追いかけていたカメラの画像が数秒間乱れていたのでした。リアルタイムで見ていたからわかります(笑)
一方、NHKのドラマ「男たちの旅路」のたしか「路面電車」という回で、このダービーのスタートからゴールまでがオープニングに使われていました。フジテレビのではないので1コーナーで乱れていません。
カブラヤオーは史上最強の日本ダービー馬ですが、もちろんベストダービーもこの1975年のダービーです。
ついでに、カブラヤオーにまつわるどうでもいい話。
かつてターフサウンドステーション(TSS)という競馬場内のミニFM放送がありました。ダービー前日の土曜日、「記憶に残るダービー馬は?」というようなテーマでメッセージを募集していたことがありました。もちろんカブラヤオーで投稿したら、なんと読んでいただけました! ラジオへの投稿が読まれたのは実はこれが初めてでした。ただ前半1000mの通過タイムを間違って58.7秒と書いてしまったのが悔やまれます。
ちなみに、TSSの放送中に起こったスティンガ1号事件は一時期ネットなどでも話題になりましたが、今では知る人もほとんどいないかもしれませんね。